元請工事が多いと経審で加点されますか?

2019年4月3日

元請完成工事高が影響する項目

元請完成工事高が影響する項目はZ点です。Zでは、技術職員数と元請完成工事高を評価する項目で、元請完成工事高が大きくなればZ点もアップしていくので、元請工事の施工金額が大きくなれば、経審の点数は上がります。

「点数が上がります」とお伝えすると「元請工事の金額が増えたんですが何点くらいアップしますか?」と聞かれることがあるのですが、評点の算出方法は元請完成工事高の金額をテーブルに当てはめて計算をしていくので、残念ながらいくら売り上げれば何点になるというような簡単な計算ではありません。シュミレーションをしてみないとわからないというのが回答になってしまします。

テーブルについては国交省の経営事項審査のページから「添付資料」をダウンロードすることが可能ですので、興味がある方はご確認下さい。

国交省の経営事項審査のページはこちら

なお、元請完成工事高はX1の完成工事高と連動していて2年平均か3年平均を選択できます。完成工事高は2年平均より3年平均のほうが高いが、元請完成工事は3年平均より2年平均のほうが高いケースなどの場合は、シュミレーションが必須になります。

元請完成工事高が総合評定値P点に与える影響

年間元請完成工事高が1億円の会社が8,000万円になってしまった場合

年間平均元請完成工事高が1億円の企業が8,000万円に下がってしまったという場合の点数への影響を計算してみまs。

年間平均元請完成工事高が1億円の場合のP点

年間元請け完成工事高が1億円の場合、テーブルから計算式は次のようになります。

  • 26×100,000(年間平均元請完成工事高)÷20,000+702=832
  • P点換算:832×0.2×0.25=41

テーブルの計算式に1億円を当てはめて計算すると832点となります。Zでの年間平均元請完成工事高のウェイトは20%なのでここに0.2を掛け、総合評定値P点でのZのウェイトが25%なので、さらに0.25を掛けるとP点に換算ができます。年間平均元請完成工事高が1億円の企業の場合、832×0.2×0.25となるので、P点に換算すると41点(小数点以下切り捨て)となります。

年間平均元請完成工事高が8,000万円の場合のP点

年間元請け完成工事高が8,000万円の場合、テーブルから計算式は次のようになります。

  • 29×80,000(年間平均元請完成工事高)÷20,000+687=803
  • P点換算:803×0.2×0.25=40

テーブルの計算式に8,000万円を当てはめて計算すると803点となります。Zでの年間平均元請完成工事高のウェイトは20%なのでここに0.2を掛け、総合評定値P点でのZのウェイトが25%なので、さらに0.25を掛けるとP点に換算ができます。年間平均元請完成工事高が1億円の企業の場合、803×0.2×0.25となるので、P点に換算すると40点(小数点以下切り捨て)となります。

こうしてみると年間平均元請工事高は2,000万円下がっても差は1点です。売上規模によって点数は変わるので2,000万円で1点という意味ではありませんが、年間平均元請完成工事高が1億円クラスだと多少下がってもほとんど影響がないことがわかります。

元請完成工事高を評価する理由

元請完成工事高が多ければ経審で加点されるということは、元請業者の優遇につながるという意見もありますが、公共工事は元請として受注するものです。元請工事の実績が多い業者には、元請として工事を施工するノウハウがあるとも言えるので、優遇されるというのは仕方ないことなのかなと思います。

ただし、Z点内での評価は20%です。技術職員数が80%なので、配点としてはそれほど大きくはありません。すでにお伝えしたように年間平均元請完成工事が1億円から8,000万円まで下がってしまったとしても、P点(総合評定値)では1点しか変わりません。しっかりとバランスが取れている配点となっていると思います。

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