経審の点数に納得がいかなった場合、再審査は可能?

2019年3月1日

点数が下がってしまった!再審査可能?

お客様によっては経審の結果通知を見て愕然とすることがあるようです。「点数が下がっている!」っていうような場合です。事前にシュミレーションをして大体の点数を予想しておけば、こうした自体は避けらるのですが、多くの方は結果通知を見て、初めて焦るようです。

そして、いろいろ確認をしてみたところ、申請者の選択制になっている年間平均完成工事高と自己資本額の選択を誤っていることに気づいたり、技術職員が増えているのに追加してなかったりすることに気付いたりするようです。

さて、こういったケースで経審の再審査を受けることはできるのでしょうか?

申請者のミスによる経審の再審査は認められない

結論から言うと、申請者のミスの場合の再審査は認められておりません

何度も申請をされてしまうと、役所の事務負担が増えてしまいますし、そもそも経審は入札参加するために必要な手続きです。申請者の都合で何度もやり直しができると公正を確保することも難しくなります。

結果に納得がいかなくても修正はできません。一発勝負ですので、点数が最大になるようにしっかりと準備しましょう。

万が一、ミスに気づいた場合、残念ながら、次年度の教訓にしかなりません。同じ轍を踏まないように、再発の防止に努めていくしかありませんね。

申請書には「再審査申立書」という記載がある

「ちょっと待て!経審の申請書には再審査申立書という記載があるぞ」とお思いになる方もいるかも知れません。申請書をよくご覧になっている人ですね。確かに経審の申請書には、「経営規模等評価申請書」「経営規模等評価再審査申立書」「総合評定値請求書」という記載があり、通常の申請では、経営規模等評価再審査申立書を二重線で消して申請しますね。なぜ、ここに経営規模等評価再審査申立書という記載があるのでしょう?どんなときに使用するのでしょうか?

経審はルールが変わることがあります。点数の配点が調整されたりすることがあるのです。こうしたルール変更があった場合は、再審査を認めないと変更前と変更後で不公平が生じたりします。こうした場合に、再審査を受けることができます。その申請をするときには「経営規模等評価再審査申立書」の記載を生かして申請をすることになります。

役所側の都合で変更があった場合は再審査を受けることができるというわけなのです。

なお、経審のルール変更があった際、再審査を受けるかどうかは申請者の判断に委ねられます。場合によっては再審査を受けると点数が下がることもあるので、再審査を受けるかどうかの判断も重要です。再審査を受けて点数が下がったとしても、再審査の再審査は受けられません。これは申請者のミスだからです。

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